『看護の日』の活動をご紹介します

看護の日の活動の様子1

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 「看護の日」は、市民・有識者による「看護の日の制定を願う会」の運動を契機として、看護の心、ケアの心、助け合いの心をだれもが育むきっかけになるよう、旧厚生省により1990年に制定されました。5月12日を「看護の日」としているのは、近代看護の祖とされるフローレンス・ナイチンゲールの誕生日にちなんでのことです。1965年から、ジュネーブに本部を置く国際看護師協会は、この日を「国際看護師の日」に定めています。日本では5月12日を含む日曜日~土曜日を「看護週間」(今年は5月12日~18日)として、日本看護協会が中心となり全国でさまざまなイベントが行われます。
 本校でも特別活動の一環として「ナイチンゲールの生誕を記念するとともに、看護を地域に伝える機会とする。」ことをねらいに掲げ活動をしています。今年度は5月1日(木曜)・5月2日(金曜)の2日間にわたり「看護の日」の活動を行いました。

 5月1日(木曜)-1日目-は「看護の日記念講演」として、酒田市健康福祉部健康課副主幹の髙橋紀幸先生からご来校いただき、『“患者”になってみてわかったこと、伝えたいこと~患者当事者の体験談から学ぼう~』と題してご講演いただきました。髙橋先生は昨年度まで酒田市健康福祉部長の職に就いておられ、本校の管理・運営面で様々なご尽力をいただきました。髙橋先生はこの2月に骨折をし、救急搬送-入院-手術-リハビリー職場復帰といった“患者”当事者の体験をなさったことから、今回「当事者になってみて分かった“患者の本音”をお聞かせください!」とお願いしたところ、「学生さんたちのお役に立つなら。」とご快諾いただき講演会開催の運びとなりました。

 講演では骨折のレントゲン写真をスライドで提示いただき、受傷のいきさつから、現在までの様子を時系列で詳しくご説明いただきました。看護師(医療職者)は、ともすれば対象者を“患者さん”と一括りにして見てしまいがちですが、“患者さん”の生活背景や社会的役割はまったく異なり、生じる「困りごと」もそれぞれが置かれている状況により違ってくることが、よく理解できました。また“患者”にしか語れない言葉で「看護師に望むこと」もお話しいただき、教科書には載っていない貴重な学びを得ることができました。

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 5月2日(金曜)-2日目-は学生による「ミニ健康チェック」を行いました。今回、会場を3か所(いろは蔵パーク内まちの保健室・光の湊ロビー・市役所ふれあい広場)設け、血圧測定やBMI測定、ロコモ体操、リラクゼーションコーナーとして肩揉みや手揉みなど、看護や看護学校をアピールするための活動を企画しました。当日は、学生たちは緊張しながらも笑顔で市民の方々をお迎えし、3会場合わせての来場数は241名となりました。学生たちはどの会場・どのブースでも、この「看護の日」に向けた準備や練習の成果が発揮できたようで、来場されていた市民の方から「明るくてとても気持ちのいい学生さんたちですね。」といったお褒めの言葉も頂戴することができました。

2025年5月9日
副学校長 渡會睦美

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なお、「看護の日」(1日目・2日目)の様子は、学生自治会のInstagramでもご覧になれます。ぜひアクセスしてみてください。フォローもよろしくお願いします。