1年生(第16回生)が『地域探索実習』を行いました

地域探索実習の様子1

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 本校の『地域・在宅看護論』は、「あらゆる年代の健康に関する多様性・複雑性を持つ対象のニーズに合わせ、多機関・多職種が連携して適切な保健・医療・福祉を提供する重要性が理解できる。」・「地域で暮らす対象及び家族の意思決定と想いを尊重した看護の役割が理解でき、実践できる。」ことをねらいとして構築されています。今年3月に改正カリキュラムにおける”第1期生”が卒業したことを受け、本校ではすべての専門領域で「学生に何が学ばれたか」を総括し成果と課題を洗い出しました。『地域・在宅看護論』では、授業の配列・順序性を大幅に見直し、1年生の前期課程で『地域探索実習』を企画しました。これは、これから看護学生としての生活を送る場となる酒田市中町周辺地域の昔の地名・町名の由来を調べるフィールドワークを主とした実習です。

 酒田の町は16世紀に本町通りを起点に最上川河口につくられ、海運・舟運の発展とともに大きく繁栄していきました。古い町名や小路の名前には、街道筋の宿場町として栄えた名残りや酒田湊繁栄の歴史が刻まれています(参考:酒田市立資料館第201回企画展資料)。船場町、寺町、桶屋町、染屋小路などなど…そこがどのような場所だったのか、どんな仕事を営んでいる人たちが暮らしていたのか…往時に思いを馳せながらフィールドワークに臨みました。学生たちは、街歩きをしながら旧町名や小路の保存標柱を見つけるなど、その由緒・由来を探索しました。この実習をとおして、自分たちが学生生活を送る街に愛着が湧き、地域や環境への関心が高まった様子でした。

2025年6月6日
副学校長 渡會睦美

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