第15回生 学校生活の1コマ

『治療総論II―ME機器の基礎』で校外学習を行いました!

校外学習の様子1

PDFはこちらからご覧ください。

 本校では、2年次前期課程で専門基礎分野に『治療総論II』を配置しており、その中に「ME機器の基礎」の授業があります。近年の医療技術の進歩と情報通信技術の発展に伴い、医療現場ではさまざまな医療電子機器(ME機器)が導入されています。外科的治療(手術)を行う際はME機器の使用は不可欠であり、患者の生命を維持したり、身体の変化を監視するのにもME機器が使われています。またME機器は病院だけで使われているのではなく、在宅で療養を継続するうえでもME機器は使われており人々の生活を支えています。このような現状を踏まえ、今日の医療現場におけるME機器の役割と意義を知り、取り扱いや安全管理についての基礎的知識を得ることをねらいとして授業を設定しています。

 この授業の講師は日本海総合病院の臨床工学技士の方からご担当いただいています。講師の先生は日々、医療の第一線で活躍されておられ「臨床工学技士」という専門職の役割や機能、体験に基づく興味深いお話しを聴くことができ、学生たちも興味津々で講義に臨んでいます。
 今回、日本海総合病院を授業会場として「校外学習」を実施しました。手術室や透析室、心臓カテーテル検査室などに入らせていただき、本物のME機器を見たり触ったりして学びを深めました。とりわけ学生の関心をひいたのが「電気メス」の操作です。人体に似た(!?)魚肉ソーセージに電気メスを入れて“切除”を体験できたことは、とても印象に残ったようです。

 今回の授業を進めるにあたり、日本海総合病院の臨床工学部の技師長はじめ、多くのスタッフの方々からご尽力いただき、価値ある学びの機会を得ましたこと御礼申し上げます。どの学生もこの校外学習を通し「臨床工学技士」という職種は、手術や透析に使用する機器の準備や、稼働中の安全確認など、高度な医療を安全に提供するためには不可欠な専門職であることが理解できた様子でした。

2025年5月22日
酒田市立酒田看護専門学校
副学校長 渡會睦美

校外学習の様子2

緊張の電メス操作

校外学習の様子3
校外学習の様子4 校外学習の様子5

臨床工学技士の役割と機能が理解できました。先生方の説明が分かりやすく、とても勉強になりました。