2年生(第15回生)が『実践力確認演習-応用編』を行いました

模擬患者役は徳洲会庄内余目病院の看護師の方々と本校の卒業生!

実践力確認演習の様子1 実践力確認演習の様子1PDFはこちらからご覧ください。

 去る12月4日(木曜)、2年生(第15回生)が『実践力確認演習-応用編』に臨みました。これは、「既習の知識と看護技術の統合を促進し、臨床判断および看護実践力の習得につなげる」ことをねらいとした演習です。普段、学内の演習ではクラスメイトがお互いに看護師役や患者役を行います。相互に看護師役・患者役をすることで分かること、気づくこともたくさんありますが、クラスメイト同士であるという甘えや遠慮が出たり、看護師役が何をしようとしているかを患者役が“読めてしまう”ことによる現実味に欠けた演習になってしまうことも多かったため、援助場面における臨場感をいかに演習に持ち込めるかが大きな課題となっていました。そこで本校では地域の方々から「模擬患者」のご協力をいただきながら演習を進めており、今年で4年目になります。今回の演習(応用編)にあたっては、徳洲会庄内余目病院の看護師の方々と本校の卒業生から協力をいただきました。

 今回の患者設定は「60歳代の慢性閉塞性肺疾患(COPD)」としました。日々、患者さんとかかわっておられる看護師の方々の「模擬患者」は“演技”がとてもリアルで、臨場感あふれる演習を行うことができました。「模擬患者」が示す想定外の反応に学生たちは戸惑い、動揺しながらも「今、ここで」おきていることの意味を考え、対応することができていたようです。また、演習後には、実務にあたっている看護師の立場から、ご自身が日々大切にしている看護観なども語っていただき、たいへん価値ある学びの時間となりました。学生たちは、教科書だけでは決して得られない、新しい気づきや発見を得ることができていました。

 本校では、看護の実践力を形成するCOREともいえる「コミュニケーション能力」と「臨床判断能力」の習得にむけ、模擬患者参加型の技術演習を今後も進めていく予定です。今回、徳洲会庄内余目病院の看護師の皆さまからご協力いただき、本校は地域の方々から支えられていることを改めて実感いたしました。紙面を借りて御礼申し上げます。また、「後輩の役にたつのなら!」と、模擬患者役を引き受けてくれた卒業生にも感謝いたします。デブリーフィングでは、“後輩”に看護実践に基づいたアドバイスをしてくれましたね。看護の専門職業人として着実に成長している姿はとても頼もしく見えました。

2025年12月17日
副学校長 渡會睦美

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実践に則した貴重なアドバイスありがとうございました!

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息苦しさを訴えている患者さんに優しく声をかけています