1年生(16回生)が『認知症サポーター』になりました!

~老年看護学で「認知症サポータ―養成講座」を受講しました~

受講した1年生の画像

【講師の佐々木先生と金子先生方を囲んで】

PDFはこちらからご覧ください。

 我が国は2007(平成19)年に超高齢社会に突入し、それ以降も高齢化率は上昇し続けています。酒田市でも高齢化率は上昇しており、酒田市の高齢化率は令和5年9月末時点で37.4%と全国の高齢化率29.1%を大きく上回っています。高齢化の進展により増加する「認知症」については、たとえ「認知症」になったとしても住み慣れた場所で安心して暮らしていけるような地域における支援体制の整備が課題となっています。
 本校では今年3月に“改正カリキュラム1期生”の卒業を迎えたことから、3年間のカリキュラム運用について成果と課題を抽出しました。そして本校が存在する地域の現状に照らし、地域特性やニーズを踏まえたカリキュラム編成・運用について再検討し、今回、1年生の老年看護学概論の授業に「認知症サポーター養成講座」を組み込むことになりました。「認知症サポーター」は厚生労働省の施策の一つで、「認知症に対する正しい知識と理解を持ち、地域で認知症の方やご家族に対してできる範囲で手助けをする存在」とされ、認知症高齢者等にやさしい地域づくりに取り組むことをねらいとしています。

 講座当日(11月21日)は、「酒田市地域包括支援センターなかまち」からお二人の先生にお越しいただきました。スライドを使用した講義はとても分かりやすく、またクイズやゲームなども盛り込まれ、あっという間の90分でした。この「認知症サポーター養成講座」を受講後、1年生26名は全員「認知症サポーター」に認定されました。
 学生からは「認知症になると、何もできなくなる、何も分からなくなる…という偏見をなくし、その人らしい生活が送れるようサポートしていきたいと思った。」「高齢者も自分も同じ地域に暮らす生活者なんだ、という意識が大事だと学んだ。認知症の人に限らず困っている人を手助けしていきたい。」などの感想がありました。
 講座の中で講師の方が話しておられた「コミュケーションや気遣いが大切なのは誰でも同じです。」との言葉は、看護を学ぶ者として常に心に留めておきたいことですね。看護学生として、また「認知症サポーター」として、“やさしい地域づくり”に取り組んでいきましょう。

2025年11月25日
副学校長 渡會睦美

 
受講の様子
〇☓クイズをしている様子

〇☓クイズで「認知症」についての理解を深めました

オレンジリングの画像

認知症サポーターの証!「オレンジリング」です