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本校では3月2日(月曜)、まもなく卒業を迎える3年生と、4月から最高学年になる2年生を対象に「卒業記念講演」を開催しました。今回、講師としてお招きしたのは、順仁堂遊佐病院副院長(兼)看護部長の信夫松子先生です。信夫先生からは『地域の人々の健康と暮らしを守る看護の力~「地元ナース」先駆者からのメッセージ~』というテーマでご講演いただきました。
講演では、「遊佐町」という地域に深く根ざし、住民の暮らしと健康を支えてこられた先生が、長年の経験をもとに地域看護の実践について語ってくださいました。現在の看護教育で重視される「地域包括ケア」や「住み慣れた場所で暮らし続けることを支える看護」の理念が、現場でどのように形になっているのかを知る貴重な機会となりました。また、先生は看護部長として、ワークライフバランスの推進にも力を注いでおられます。「職員が心地よく働ける環境づくり」「定時帰宅が当たり前でなくてはならない」という言葉には、看護師自身の生活を大切にすることが、より良い看護につながるという強い信念が込められていました。これから現場に出る卒業生にとって、働き方を考えるうえでも大きな励ましとなるメッセージでした。
講演の中では、ご自身の介護経験にも触れられました。療養者本人だけでなく、その人を支える家族が「最後まで笑顔でいられること」を願い、寄り添い続けた経験から語られた“意思決定支援”の大切さは、学生に深い感銘を与えました。実際にご家族の介護を経験された先生だからこそ伝えられる言葉の重みがあり、学生たちは「家族の思いに寄り添う看護」の本質を改めて考える時間となりました。
学生たちからは、地域で暮らす人々を支える看護の意味や、家族を含めた意思決定支援の重要性、そして働く人としての姿勢について多くの気づきがあったという感想が寄せられています。卒業を迎える学生にとって、看護の専門性と人としての在り方の両面を学ぶ、大変意義深い講演となりました。
2026年3月5日
副学校長 渡會睦美
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