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今月1日は「防災の日」です。これに合わせて去る7日に山形県と酒田市合同の総合防災訓練が行われました。今回の訓練は酒田市沖の海底を震源とする震度6強の揺れや津波が観測され、建物の倒壊など甚大な被害が発生していることを想定して実施されました。
この総合防災訓練において、本校1年生26名が応急救護所設置運営訓練で「模擬患者」として参加し、傷病者役としてトリアージや応急処置の実際を体験しました。「模擬患者」として参加するにあたっては、酒田地区広域行政組合消防本部の方から事前に2回にわたってオリエンテーションがあり、「模擬患者」の“演技指導”も行っていただきました。当日は創部を模したムラージュ(特殊メイク)も行い、緊迫した雰囲気の中で学生たちはそれぞれ割り当てられた設定(受傷状況や症状、意識状態など)の傷病者役をつとめました。「看護学生」という性格上、負傷者の救命や搬送、処置に関心が向きがちですが、今回このような大規模な訓練に参加することで電気・ガス・水道・通信といったライフラインの応急復旧訓練や、緊急物資等の輸送受入訓練なども実施されていることを知りました。災害は人々の生命・尊厳を脅かし生活を破綻させます。そのような危機的状況下で人々の生命と生活を守るために、さまざまな専門職や業種が連携・協働することの大切さを強く実感する貴重な体験をさせていただきました。
本校では3年次の履修科目に『災害看護』があります。1年生の皆さんには、今回の体験を忘れることなく、どのようなときでも生命と生活を守る看護師の役割に関心を持ち続け、『災害看護』の学習に繋げてくれることを願います。
2025年9月10日
副学校長 渡會睦美