1年生『看護学概論』の授業風景をご紹介します

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『看護学概論』は1年生前期課程に配置しています。入学したばかりの学生にとって看護学を学ぶ基礎となる科目です。この『看護学概論』は‶Introduction to Nursing”とも表現され、看護学の導入部として位置しています。ここでは看護・人間・健康・環境の概念、看護の変遷、看護の役割や機能について学びます。

 本科目では看護の対象である人間についての理解を深めるため、『日常生活を成り立たせている身体の動きや仕組みを知ろう』をテーマとして、「食べること」と「出す(排泄する)こと」の2つの生活行動を通して、身体の動きと仕組みについてグループワークを行いました。

 その成果は「ミニ講義」としてプレゼンテーションを行い、学びを共有し合いました。解剖生理学が並行して講義が進行している時期ではありますが、現時点で教授されている範囲を超えて調べ学習を進めていく必要があり、グループメンバー間で協力し合い自分たちで問いを立てて、さまざまな文献を読み、有用な情報にアクセスすることで「ミニ講義」にふさわしい成果物ができあがりました。今回、そのプレゼンテーションの様子をご紹介します。

 「日常生活を成り立たせている身体の動きや仕組みを知る」ことは、看護師の専門性・独自性の一側面である「人々の日常生活・暮らしの営みを支えること」の理解に繋がります。看護形態機能学の第一人者である菱沼典子先生は、『体の知識は看護の土台』と言っておられます。学生たちのプレゼンテーションを受け、このグループワークが学生たちにとって「看護の土台」を形づくる確かな学びのプロセスになったことを確信しました。「看護の土台」をより強固なものにしていけるよう、今まで以上に授業の質向上に努めていかなくてはならないと感じました。

 1年生のみなさん、入学してまだ4か月ではありますが、「学習者」としての自覚を持ち日々着実に成長している様子がうかがえ、たいへん心強く感じました。グループワーク・プレゼンテーションお疲れさまでした。

令和5年7月25日
酒田市立酒田看護専門学校
副学校長(看護学概論授業担当)
渡會睦美

授業の様子

各グループが工夫を凝らしてプレゼンテーションに臨みました。
それぞれの個性が光ります!

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机に置かれている2本のペットボトル。これは、人間が尿意を感じる尿の量を「可視化」できるよう、学生がプレゼンで工夫したものです。
限りなくリアルな感じがスゴイです。ちなみにジャスミン茶だそうです。

みんな真剣です。
意見交換も活発に行われました。

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