GPA制度の導入について
本校では、令和4年度から成績評価方法に「GPA(Grade Point Average)制度」を導入することになりました。その目的は、学修結果を学生自身が客観的に判断するための基準を示し、学修到達のための課題や目標の設定につなげることです。
これまでの評価方法(得点を評価基準に照らしA~Dの評定により評価)と合わせて、2つの観点から成績管理を行います。
これまでの評価方法では、100点の場合も、85点の場合も同じく「A」という評価となります。合否区分では両方とも「合格」になるため、獲得した点数がどのような学習過程の結果によるものなのかを振り返る機会がほとんどありませんでした。学生にとっては試験結果の合否は大きな関心事ではありますが、学習の過程や理解の程度を大切にする勉強ではなく、合格の最低ラインである「60点」を取ることを目的として勉強するケースも目立っていました。そこで、今回導入する「GPA制度」では、履修したすべての成績にポイントが算出されますので、総合的な成績判断を行うことができます。その結果、学生自らが自分の学修到達度を把握できるため主体的な学習活動が期待できます。
評価基準による評定評価
点数 | 評価 | 合否の区分 |
---|---|---|
100点から85点まで | A | 合格 |
84点から70点まで | B | 合格 |
69点から60点まで | C | 合格 |
59点以下 | D | 不合格 |
GPA(Grade Point Average)による評価
GPAとは、履修した各科目の成績点数をポイント(GP=Grade Point)が与えられ、このGPに当該科目の単位数を掛け、履修した単位数合計で割り平均点を算出するものです。
本校では、科目成績は100点満点とし、成績点数により4.5~0までのGPで変換します。
GPは下記の表のとおりです。
GPの基準は次のとおりです。
GP | 基準 |
---|---|
4.5~3.5 | 特に優秀な成績である |
3.4~2.5 | 優秀な成績である |
2.4~1.5 | 到達基準を満たす成績である |
1.4~0.5 | 最低限の到達基準を満たす成績である |
0 | 到達基準に至っていない |
再試験・再実習におけるGPA
再試験・再実習科目は、評点を一律60点とするため、GPは0.5となります。
小数点以下の数値の処理
科目や試験・実習の種類にかかわらず、小数点以下第1位で四捨五入し整数にします。