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去る2月26日(水曜)本校講堂において、令和6年度第13回生卒業記念講演が開催されました。この卒業記念講演は本校の特別活動のひとつで、「卒業にあたり、専門職業人としての知見を広げる」ことをねらいとしており、2年生も聴講します。
今回は、「地域で暮らし続けることを支える訪問看護 ~これからの看護師に伝えたいこと~」と題し、株式会社KuKuru事業統括 カストロ沙織様からご講演をいただきました。
専門学校の看護基礎教育においては、「新カリキュラム」が令和4年4月から運用されていますので、今年度の卒業生は「新カリキュラム」で学びを修めた“第1期生”となります。このたびのカリキュラムの大きな改正点の一つに『地域・在宅看護論』の創設があります。ねらいは「“地域包括ケアシステム”や“共生社会”をめざす時代において、病院という枠組みの中にいる人たち(患者)だけが看護の対象ではないこと。」「人を生活者として捉える視点を養うこと。」を学生のうちから学習するということです。そこで、住み慣れた地域でその人らしく暮らせるよう、命と生活を支える「訪問看護」の機能と役割、また醍醐味といったものについて、長年、訪問看護の現場で活躍しておられるカストロ沙織様よりご講演いただきたいと考え、今回、実施の運びとなりました。
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先生の訪問看護師としてのご経験に基づくお話しは、看護師としての責務や倫理観について改めて考え直す機会となりました。また、看護師という職務を超え“一人の女性・人間”としての実体験から導かれる含蓄あるお言葉は、強く学生たちの印象に残ったようでした。特に「家族の概念-家族の在り方はいろいろ」や「(医療や看護と)まったく異なる職種の人たちに人脈を拡げる」ということは、学生の今の価値観を大きく揺さぶるものとなったようです。
ご講演後には学生から質問や感想が寄せられ、その一つひとつに丁寧に(ユーモアたっぷりの)ご回答をいただき、まさに4月から看護の専門職業人として歩むことになる卒業生の「知見を広げる」講演会となりました。最後に先生から「皆さん、訪問看護は楽しいですよ。ぜひ一緒に働きましょう!」という熱意あふれるメッセージがあり、学生も教員も訪問看護の魅力を再認識した時間となりました。
2025年2月28日
副学校長 渡會睦美
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