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去る12月20日(金曜)に、3年生(第13回生)20名が『看護の統合と実践実習(統合実習)まとめの会』に臨みました。新カリキュラムにおいては初回となる統合実習を終え、「統合実習までの自分の歩みを振り返り、今の看護に対する考えや自己の成長・課題を明確にするとともに、自己の成長・課題を踏まえ、看護の専門職業人としてどのように看護の道を歩んでいくかの決意を述べる機会とする。」をまとめの会のねらいとしました。
統合実習は、本校のカリキュラム構造図において最上位に位置するものです。1年生から3年生までに修得した知識や技術、思考力や倫理観などを文字通り“統合”する学習の場であるため、この『看護の統合と実践実習まとめの会』は3年間の学びに対する評価を付与する総括的な意味合いを持つものです。3年生一人ひとりがねらいに基づく文章を考え発表しました。文章を構成する言葉は精選され、「自分の考えを皆に聴いていてもらいたい!」という意気込みがうかがえました。そして、発表する姿も堂々としており最高学年としての自信が漲る姿はとても頼もしく感じられました。当日は1年生と2年生も聴講生として参加し、3年生それぞれの経験に導かれた看護観に触れることができました。また、「自分は看護師に向いていないのではないかと落ち込んだ」、「看護師になる意思が揺らいだことがあった」など、自分の“挫折体験”を率直に語る3年生もいて、1年生・2年生にとっては、自分と同じ看護学生としての等身大の先輩の姿を知る機会となりました。とりわけ、1月から「セルフケア支援実習(成人看護学)」に臨む2年生にとっては、学習者から援助者に変容していくプロセスを先に歩んでいる3年生に自分の姿を重ね合わせ、より看護師になる意思が強固になり学習への意欲が高まっている様子でした。
1年生・2年生の声
- 学び続けるという言葉が発表の中に多くあり、看護学校での学習が終わっても看護の専門職業人として学びを探求し続けることが必要なのだと改めて思った。
- 発表を聴いてそれぞれが過去の苦労を糧に課題を見出し、壁を一つ一つ乗り越えて現在に至っていることが理解できた。
- 3年生の皆さんが言っていた課題は自分にも当てはまるものが多く、自分も次の実習に向けて勉強を積み重ね、対象の方へ援助をする際は自分に自信を持ち対象の方中心の看護ができるよう努力していきたいです。
- 先輩のお話を聞いて、今の自分と同じように不安や悩みがあったのだと分かりました。
- 1年間勉強してきた自分の今の看護観と3年間学んだ先輩方の看護観では、看護に対する想いの深さがまったく違いました。先輩方のこれまでの学びを聴くことができ、とても勉強になりました。
1月に入り第114回看護師国家試験まで40日を切りました。3年生にとっては不安と緊張の日々が続くことになりますね。入学したころの自分と比べると、分かるようになったことやできるようになったことがたくさんあるはずです。そのような学びを確実に積み重ねてきた自分をきちんと認め、学習へのモチベーションを維持していきましょう。
2025年1月10日
副学校長 渡會睦美