『精神看護学方法論』で事例をもとにロールプレイ発表会を行いました
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本校の『精神看護学』構築の基本的考え方は「対象はあらゆる発達段階の人々であり、各領域に横断して位置づけられる領域である。」です。そして、学習のねらいを「こころを病んだ人を前にして、その人を理解する過程そのものが看護であること、患者と看護師の関係性が治療と深く関係していることを理解し、対象がその人らしく生きることを支える看護を学んでほしい。」としています。このねらいの達成に向け、「精神看護学概論」・「精神看護学対象論(疾患)」・「精神看護学方法論(看護)」・「精神看護学実習」の4つの科目から構成される授業を行っています。
本校では、精神看護学対象論の授業にあたり、山形県立こころの医療センターの看護部より講師の方々を派遣いただいています。このたび、精神科認定看護師である忠鉢将明先生のご講義において、事例をもとにしたロールプレイ発表会を行いました。
今回、提示された事例は5つ。5つの事例はすべて状況が異なり“登場人物”も様々です。学生たちはグループごとに事例に沿ってシナリオを作り、ロールプレイを行いました。登場人物のセリフや状況設定、小道具などにも工夫の跡が見え、しっかり課題に取り組んだことがうかがえる発表会でした。各グループの発表の後は忠鉢先生より看護の視点に基づくご助言をいただき、精神看護における対象理解について学びを深めました。
ロールプレイ…ロールプレイは「役割演技」とも言われ、実際の場面を想定して、参加者がそれぞれの役割を演じ、疑似体験を通して登場人物の状況や感情・思考を想像し、コミュニケーションスキルの根拠を学ぶ学習方法です。
2024年12月20日
副学校長 渡會睦美